2016-11-21 第192回国会 衆議院 決算行政監視委員会第三分科会 第1号
○神田政府参考人 御指摘の、脳卒中の患者に対する再生医療とリハビリテーションの組み合わせの効果についてでございますけれども、ことしの八月に、慶応大学の医学部の脊髄損傷治療研究グループから、マウスの慢性期脊髄損傷モデルを使いまして、神経幹細胞の移植と歩行訓練とを併用したところ、相対的、相乗的効果によって有意な運動機能回復を導くことが明らかになったということが発表されております。
○神田政府参考人 御指摘の、脳卒中の患者に対する再生医療とリハビリテーションの組み合わせの効果についてでございますけれども、ことしの八月に、慶応大学の医学部の脊髄損傷治療研究グループから、マウスの慢性期脊髄損傷モデルを使いまして、神経幹細胞の移植と歩行訓練とを併用したところ、相対的、相乗的効果によって有意な運動機能回復を導くことが明らかになったということが発表されております。
特に神経再生に関しましては、この研究事業の中で、既に脳内に存在しております神経幹細胞、幹の細胞でございますが、を特定の神経細胞に分化をさせて治療に役立てるということを目的とした研究を実施しているところでございます。
このプロジェクトにおきましては、特に神経幹細胞を用いました神経再生の研究といたしまして、脊髄損傷、それからパーキンソン病に対する新しい治療法の開発の研究などが行われているところでございます。
中絶胎児の組織とか細胞を使った研究として、私ども聞いておりますのは、慶応大学等のグループにおきまして、人工中絶胎児の神経幹細胞を脊髄が傷ついたサルに移植して、運動機能を回復させるという研究、それから、京都大学や大阪大学あるいは独立行政法人産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センター、ここにおきまして、人工中絶胎児の神経幹細胞を取り出して培養する研究が行われているというふうに聞いております
神経幹細胞は、国立大阪病院、これは大阪・中央区にあるわけですが、中絶された胎児の脊髄から摘出したものであるということで、先ほどの記事なども御紹介したわけですが、やはりES細胞だけではなくて、組織幹細胞の採取、利用に関しても早急な議論が必要な段階に入ってきたと思うのですが、この辺などはいかがでいらっしゃいますでしょうか。
中絶胎児細胞の利用と研究につきましては、人工妊娠中絶胎児の脳から神経幹細胞を取り出して、脊髄損傷の猿に移植をして、神経を戻して、運動機能を回復させるというふうな実験等々、ほかにも京都とか大阪大学で研究が行われているというふうに聞いております。 この人工妊娠中絶胎児の細胞の利用につきましては、先生御指摘がありましたように、日本産科婦人科学会の会告というものがございまして、見解が出ております。
パーキンソン病でございますけれども、脳の中の線条体と呼ばれる部分において、ドーパミンという神経伝達物質を産生する細胞が脱落することに起因する疾患でありまして、これまでは薬物治療が中心的に行われておりましたが、近年になりまして、流産した胎児の組織から採取したさまざまな神経系の細胞のもととなる神経幹細胞、これはES細胞とまたちょっと違いますけれども、神経幹細胞を移植する治療法が開発されました。